薮さんの沼に頭から飛び込んでいった話
はじめにお断わりしておきますが、文章を書くことが苦手でお見苦しい点が多々あると思います。
また、自分語り要素多めなので、「そうそう!そこ良いよね〜わかるわ〜」などときめきを求めている方は期待しないでください。
あと長いからね。
2019年6月、私は暇で暇で暇で仕方がなかった。
切迫流産による自宅安静。からの入院、点滴。風呂も禁止されひたすらに臥床。
第二子妊娠中、予定日まであと5ヶ月弱を残して、この子が生まれないようにひたすら横になり続けるしかなかった。
効果的な治療はない。ただただ時間が過ぎるのを待つだけ。1日でも長くお腹に置いて、人間の身体の出来上がりを待つだけ。
実は第一子のときも同様に入院しており、このときに感じたのは
「暇は辛い」
ということ。何もできないもどかしさ、出産や育児、仕事を継続することへの疑問、色々な考えが頭をぐるぐる回わり、Webや書籍での情報収集が止まらなくなり、結果眠れなくなった。
このときの反省を生かし、私は暇つぶしとしてある遊びを思いついた。
ジャニヲタごっこ。
元々ゆる〜くなんですけどね、
ずっとKinKi Kidsをお茶の間で応援し続け(Twitterで実況もして)、作品はとりあえず買い(満喫していますよ)、年末に東京ドームに1回だけ行くゆるゆる応援スタイルをとっています。
KinKi以外のジャニーズについては、デビュー組は顔と名字が一致する程度、テレビに出ていれば好意的に観る、大型音楽番組に出ていれば観るのでヒット曲は知っているくらいです。
その中でいつも、ファンの皆様がTwitterやブログで豊かな表現をしているのを見てゲラゲラ笑ったりキュンとしたりしていました。
これは強い愛と感動とエネルギーがあるからできるのでしょう。
”夢中”って素晴らしい…!
ジャニーズも好きなんですが、ジャニヲタが好きなんです。
その語彙どこからきたの!?
なんでそんな可愛い絵が描けるの?美しい絵が描けるの?文章が書けるの?
なぜ1枚のスナップだけでずっとツイートできるの?
仕事やバイトをガシガシしてお金稼いで潔くCD映像雜誌チケットグッズ遠征費にぶち込む!
お子さんを育てながら家事もきっちりしながら参戦する!
現場に合わせて身体を仕上げて美容室行っておめかしして美味しいもの食べる!
お手紙送る!メール送る!オススメシート作る!
・・・痺れる憧れるぅ!
この「体は動かせないけれど人生で一番時間がある」タイミングで、私も何かに夢中になってみよう!
ということでこの悪い遊びを思いついたのです。
「人生の一大事に何してんだよ!?」
と思われるかもしれませんが、冷静に考えた結果です。
客観的に事実をまとめていくと
「何もできないから考えるだけ無駄」
「できることの中で最も楽しいことに時間を使おう」
という結論に辿り着いたのです。
では早速ですが「どのグループにする?」
ここは迷いましたね〜。
みんなカッコよくて可愛いですもんね〜。
推しを決めるために色々な番組を観ます。Twitterで皆様の反応も見ながら観ます。
ファンの方が書いている素敵なエピソードも読みます。
録画をひっくり返し懐かしい番組やMVなんかを観ながら推しを決めるという名目で時間を潰していました。
その中で出会ったのが
Hey!Say!JUMP「Masquerade」のMVでした。
「sha-na-na」と歌いながら前に出てくる薮くん
(´⊙ω⊙`)
(´⊙▲⊙`)…ぱーりぃー
まっっっっっって
かっ
かっ
カッk
心臓がヒュンとして一旦スマホをスリープに。
なんだ…
カッコいい!!!!!
細身に合うタイトなパンツ、ジャケット。
脚が長い!
振舞いがジャニーズ!帝王!
そして何より顔が良い!とっても良い!結局そこが大事!好き!
一発で気持ちが攫われましたが、急いで自分に言い聞かせる。
これは遊び。所詮遊びの恋(?)
深入りしないように決めました。
あくまでも入院している間だけのつもりだったんです。
きっと子供が生まれてしまえば忙しくてそれどころではなくなるだろうと。
それに、実は昔、薮くんのことは嫌いでした。
だからそんなにのめり込まないと思っていました。
むかーし、やぶひかがKinKiのバックに付いていた頃。
自分は13歳、薮くんは12歳。
その頃ジュニアの主だったメンバーが年上な中、薮くんは自分より年下。
なのにKinKiと話して、コンサートの演出とはいえ歌い(改めて観ると可愛いし綺麗な歌声ですし最高です)、SHOCKにも出て、とても推されてて人気があって
今考えれば思春期のアホな嫉妬です。
くだらない「嫌い」の理由はもうそこには無かったのです。
〜この頃の私に訊いてみた〜
Q 実際のところどう思いますか?
いやぁ〜Hey!Say!JUMPって良いですよね〜。
なんか「ザ・ジャニーズ」って感じがするじゃん?
みんなで揃って歌って、揃って踊って、わちゃわちゃして。
顔の系統がそれぞれ違うのにみんな「ジャニーズっぽい」顔立ちだし。
さっき挙げたジャニヲタの特徴を網羅している典型的なファンがいっぱいいるイメージあるし。
とまぁ深入りしないと言いながら、いたジャンもリトラも音楽番組も観ちゃいました。
Twitterでキャッキャしました。
このときはまだ、沼に頭から飛び込んでいたことに気づいていなかったのです。
そんな中観た、7月24日のFNS歌の夏まつり。
ディスニーの面々と踊るHey!Say!JUMP。
グーフィーと踊る薮くんはとても可愛らしかった。
途中からミッキーと山田くんの間、センターに立つ薮様を観てドキッとした。
「この人とってもジャニーズっぽい踊り方する。好きだ」
いつだったか、多分堂本兄弟で郷ひろみさんがゲストだったときに”ジャニーズらしい”ジャケットプレイを披露していたこと
誰のエピソードか忘れたのですが、
ターンをするときに出来るだけ身体を正面に残すこと
手脚を出す前に一旦引いてから出すと派手に見えること
手はぶらぶらさせないように下腹部に当てておくこと
指先まで意識して伸ばすこと
などなど”ジャニーズのダンス”を作りだす要素を思い出しました。
薮くんは全部やっていました。
ずっと光一さんを追っていたせいなのか、それとも元々なのか、
私はこの”ジャニーズらしい”踊りがとても好きでした。
その踊り方をしている薮くんを見て
「これからも観続けたい。ずっと眺めていたい」
という自分の気持ちを素直に認めました。
そこから、どんどん情報を集めていました。
次に好きになったのは伸び伸びとした歌声。
歌がうまいことは知っていました。あの天使の歌声がこんなにも豊かな表現をするようになったのかと思うとまたドキドキしました。
この歌声をずっと浴び続けたい。
さらにお茶目な面も知っていきます。
万能感のある帝王とはうって変わって、不器用さがたまらない。
なんでひき肉を素手で炒めるの?なんでアルミホイルを出すことすらできないの?
私がご飯作ってあげるから先に座ってて!
カッコいいときは「薮様!」と思うけれど、可愛いときは「薮くん」と思うし、お茶目なときは「薮ちゃん」と思う。
まとめて「薮さん」と呼ぶことにしました。
そのあとはあれよあれよという間に色んな媒体に手を出して…といきたいところでしたが
一転。
急激に症状が悪化し、色々手を尽くしましたが数日後に息子が生まれました。
予定日より3ヶ月早くに。
気持ちはどん底。ふらふらになりながらNICU(新生児集中治療室)に通う日々が始まりました。
呼吸器、心電図、たくさんの点滴、輸血。すぐに呼吸が下がって鳴るアラート。
保育器に入っているものの体温が下がりやすいので、温かいタオルを当て、面会時間はずっと手で温め続ける。
夕方になったら上の子を迎えに行って世話をして寝かしつけて家事。
合間に録画していた番組やラジオを視聴してリフレッシュしていました。
そのまま、秋になりました。
ようやく息子の様子も落ち着きはじめ、楽しいことに向き合いたいと思い始めたところに、アルバム「PARADE」が発売となりました。
好きになってから初めて出る作品。
これからも応援し続けられるかわからないので、試しにと一番曲数が多い通常盤を購入しました。
結果、もっと聴きたくなりました。
薮さんの声ももちろん、各メンバーの声がそれぞれ素晴らしく、
重なり合うとまた心地良く。
一人でいるときはずっと聴き続けていました。
その中でもやはり薮さんの声をもっと聴きたい、姿をもっと観たいと強く思うようになりました。
4月からの主演ミュージカルがFCで先行抽選があるとのことで、ようやくここでファンクラブに入りました。
かなり長くなってしまったのでここまで。
飛び込んで、でもうまく浸れなくて、4ヶ月かけてやっと心地良くなれた
そんな薮さんの沼に飛び込んだ話。